2020年10月8日

「地域とともにおいしい未来を育てます。」
持続可能な農業の実現にむけて、
地域農業の応援と安全安心の安定供給を

平和堂 地域共創プロジェクト
アグリ事業「平和堂ファーム」開場のお知らせ

平和堂ファーム

株式会社平和堂(本社:滋賀県彦根市、代表取締役社長執行役員:平松正嗣、以下「平和堂」)は、「地域共創プロジェクト」として、滋賀県野洲市に新たに「平和堂ファーム」を開場し、アグリ事業を開始いたします。

企業理念として「お客様と地域社会に貢献し続ける企業」を掲げており、「地域密着ライフスタイル総合(創造)企業」を目指しています。これは、地域の抱える課題について一緒に取り組むことで、地域経済を活性化し、明るく元気で、健康な地域を創っていくという「地域共創」が根幹となります。つまり、地域の持続的な成長に貢献し、社会がより良くなっていくことが、平和堂の成長と理念の実現に繋がると考えています。

滋賀県の経済の中心の一つであり重要な産業である農業は、現在、様々な課題をクリアしながら持続可能な農業の実現に進んでいます。

また、平和堂は、安全安心やエコ商品についても、積極的な取り組みと導入、安定的な販売を目指しています。しかしながら、気候変動による安定供給への影響、輸送による二酸化炭素排出量の問題、フードロス問題といった課題もあります。

このような課題や背景に対し、平和堂は、「滋賀県の経済活性のために要の一つの農業を応援したい」、「平和堂のコンセプトである安全・安心・エコ商品を安定的に提供したい」という目的のもと、持続可能な農業を実現するために、売れる野菜を作りやすくするモデルの構築に取り組みます。

「平和堂ファーム 3つのお約束」は、「安全安心」、「新鮮」、「地域貢献」です。平和堂ファームは、この3つのお約束に基づいた農産物を平和堂店舗へ供給し、安全安心な商品をお客様へお届けすることで魅力的な店舗や売り場の実現を目指します。

さらに、多くのパートナーの皆さまのご協力・ご指導や連携、雇用や交流、就農支援を通じた地域の方とのネットワークを構築するなど地域農業を応援し、滋賀県の持続可能な農業の実現に貢献してまいります。

平和堂長期ビジョン ~地域に貢献し続ける100年企業をめざして~

長期ビジョン達成に向けてのイメージ

地域共創ループ

「地域共創ループ」を回すことにより、地域の持続的な成長に貢献し、社会がより良くなっていくことが平和堂の成長と理念の実現に繋がると考えています。

そのためには、コミュニティの活性化が不可欠です。店舗でお買い物をしていただくだけではなく、地域の皆さまが、常に平和堂に行きたいと思っていただける場を創造していきます。

平和堂アグリ事業の目的

滋賀県の経済活性のために
要の一つの農業を応援したい
平和堂のコンセプトである
安全・安心・エコ商品を安定的に提供したい

はとっぴー

農業の課題と背景に対し、平和堂は持続可能な農業の実現へ

地域農業を応援
地域農業が抱える問題
生産者の高齢化、担い手不足により
休耕地が増加していく
安全・安心・エコ商品の安定提供
気候変動における農産物の供給が
不安定になっている
遠隔地からの輸送によるCO2の排出

持続可能な農業の実現には、例えば、地域農家の高齢化による担い手や後継者の不足、休耕地の増加、海外からの安価な農産物の輸入、食料自給率の低下、初期投資も多く気候や相場等の外的要因にさらされるなどの課題があります。

さらに、社会的な背景である人口の減少といった課題もあります。

また、平和堂では、安全安心やエコ商品についても、積極的な取り組みと導入、安定的な販売を目指しています。しかしながら、気候変動による安定供給への影響、輸送による二酸化炭素排出量の問題、フードロス問題といった課題もあります。

このような課題や背景に対し、平和堂は持続可能な農業を実現するために、売れる野菜を作りやすくするモデルの構築に取り組みます。

持続可能な農業を実現するために売れる野菜を
作りやすくするモデルを構築する

・新規就農を増やし地域農業を応援
… 担い手育成と農業経営基盤づくり
・持続可能な農業
… 省力化による安定的な生産、スマート農業
・環境にやさしい農業
… 輸送距離を短縮し排出ガスを削減
化学合成農業・化学合成肥料の使用量を削減
・エコ商品
… 不揃い品の商品化・規格外品の流通によるフードロス削減
・魅力のある農産物を手がける
… 伝統野菜など滋賀県の食文化や風土を地域と共に育成

平和堂アグリ事業のイメージ

平和堂アグリ事業のイメージ

「安全安心」、「新鮮」、「地域貢献」。これら「平和堂ファーム 3つのお約束」を胸に、より品質が高く、安全安心で環境に配慮した方法で農作物を生産し、多くのお客様に新鮮な平和堂直営農場の農作物を継続的に供給し、魅力的な店舗や売り場の実現を目指します。

さらに、多くのパートナーの皆さまのご協力や連携、新規就農者の受け入れや支援、蓄積したノウハウの地域への提供や活用を実施することで、地域に根ざした農業を実現し、滋賀県の地域農業振興に貢献します。

平和堂ファーム メインメッセージ

地域とともにおいしい未来を育てます。

地域の畑を耕し
安全で新鮮な野菜やくだものを
みなさまのもとへ

農業と食卓を元気にすることは、
地域の未来のために
私たちが、今できること。

私たちは、地域の貴重な資源である農業が、
この先も持続可能なものであるために、
その第一歩として、自らが生産を行うのです。

食が生まれる現場からみなさまの食卓までをつないでいきます。

平和堂ファームについて

□名称
:株式会社平和堂 平和堂ファーム
□所在地
:①堤圃場 〒520-2416 滋賀県野洲市堤字本願寺 2744-2

①堤圃場堤圃場

②吉川圃場吉川圃場

□開場日
:2020年8月13日(木)
□面積・設備・生産等
名称 ①堤圃場 ②吉川圃場
農地面積 約91a(9,100m²) 約25a(2,500m²)
栽培方法 施設栽培(ハウス) 露地栽培
栽培品目 いちご ミニトマト 小かぶ 小かぶ
各栽培品目の
収穫開始予定(2020年)
12月中旬 10月下旬 11月 11月
2年目収穫量予定(年間) 約7.0t 約16.2t 約23.5t 約12.0t
□販売店舗
:滋賀県内の大型店10店舗からスタートし、順次、県内外店舗へ拡大予定
□平和堂ファーム長
:延澤 太
□従業員数
:10名(うち、正社員3名)

野洲市 堤圃場のハウス栽培設備

□ハウス規模

項目 いちごハウス トマトハウス 小かぶハウス
ハウス数 3連棟 3連棟 2連棟
1棟規模 間口 8m×奥行 83m 間口 8m×奥行 80m 間口 8m×奥行 77m
面積 約1,992m²
(1棟 約664m²)
約1,920m²
(1棟 約640m²)
約1,232m²
(1棟 約616 m²)
ベッド全長 約1,368m
(1棟 38m×12列)
約864m
(1棟 36m×8列)
-

  • ・全てのハウスに、足場管サイズφ48.6の大口径パイプを使用することで、耐久性を高めています。
  • ・アーチパイプには、厚み2.3mmの肉厚管で重量と強度を持たせており、母屋パイプ・補強パイプには、厚み1.8mmの高張力管(ハイテン材)を利用し、強度を持たせています。
  • ・ハウス内部には、クロス梁での補強を施し、埋設地中梁により浮き上がり防止を強化しています。
  • ・連棟仕様により、各ハウスが強固に連結することで、さらに強度を高めています。

□環境制御機器

  • ・各ハウスには、ハウスサイド面換気、連棟部の谷面換気等があり、ハウス内の温度調整等の役割において重要な換気機能があります。
  • ・一般的には、人力で巻取機を動作し換気を行いますが、スイッチ作業だけでモーター駆動による開閉が可能となっています。また、温度センサーによって、自動開閉運転を行うことも可能です。

  • ・各ハウスの妻面には、大型換気扇が配置されており、任意の温度設定により強制換気を行うことができます。換気機能において強力に風を動かすので夏場の高温対策として有効です。
  • ・台風時等に於いてはハウス内を密閉し、換気扇のみを動作させることによりハウス内を減圧し、フィルムをハウスへ密着させる事により、フィルム損傷被害の軽減や、フィルムのバタツキによるハウス損傷被害の軽減に役立てます。

  • ・自動開閉式スライドカーテンが設置されており、夏場の遮光、冬場の保温が可能です。モーター駆動ですので、スイッチ操作で開閉が可能です。

  • ・ハウス内には循環扇(ハウス専用扇風機)を配置し、ハウス内の温度ムラを軽減させ、また、植物の生育に重要な「風」を供給しています。
  • ・各ハウスには、炭酸ガス発生装置(CO2発生器)が配置されており、植物の生育に欠かせない光合成にとって重要な素材である二酸化炭素を設定した濃度で供給が可能です。
  • ・トマトハウスには大型暖房機が設置されており、厳冬期でも室温を12°程度まで暖める事が可能です。

  • ・これらの個別の機器類を集約制御できる環境制御装置が装備されています。また、ハウス内のモニタリング機能も有しており、室温、CO2濃度、湿度、飽差、日射量を常時計測しています。
  • ・クラウドサーバーを利用して、PCやスマートフォンからもハウス内の測定値を確認でき、また、遠隔操作にて機器の設定や操作が可能となっています。
  • ・測定したデータはクラウドに集積されますので、栽培管理のツールとして役立てる事ができます。

□環境へ配慮した栽培方法と働く人にやさしい仕組み

  • ・いちご・トマト共に発泡スチロールを利用した高設栽培を採用しています。
  • ・それぞれの栽培に適した高さに栽培ベッドを配置することにより、腰をかがめての作業等が軽減され、体への負担を和らげます(いちご育苗850㎜、いちごハウス1,100㎜、トマトハウス350㎜)。
  • ・ハウス内は防草シートにより全面被覆されており、土が露出していないため、動きやすいシューズ等での作業が可能となっています。トラクターで土を耕す事も不要で、難しい機械操作もありません。

  • ・栽培ベッドは、栽培に最低限必要な少量の培土を利用し、点滴チューブによる点滴潅水で必要最少量の水を複数回に分けて与えます。必要に応じた水・肥料の供給を行い環境に配慮した栽培方式となっています。

  • ・底面給水システムにより、自動給水で省力化、均一な灌漑でムラがなく、液肥や水のやりすぎを防ぎます。また、泥跳ねしにくく衛生的に作業を行えます。

□IPM防除(総合的有害生物管理)

  • ・ハウス開口部へは防虫ネットを展張し飛来害虫を抑制し、害虫密度を抑えることにより農薬の使用量削減に努めています。
  • ・ハウス外周部には防草シートを敷設し、雑草繁茂防止、雑草による害虫の繁殖防止の対策を実施しています。
  • ・いちごハウスにおいては、夜間UVBランプによる紫外線照射を行い、いちご栽培で問題となる「うどんこ病」の抑制効果を狙った新しい技術も導入しております。うどんこ病の抑制により殺菌剤散布の回数を減らすことができます。
  • ・天敵資材(例、いちごに寄生するハダニを捕食する天敵ダニ)を利用することにより、農薬の使用量削減に努めています。
  • ・捕虫粘着シート等を利用し、害虫の予察・捕虫に努めています。

【その他注意事項】

  • ・当リリースに記載されている内容は、全てリリース時点での情報に基づきます。
  • ・都合により予告なく内容やスケジュールを変更する場合がありますので、予めご了承ください。

以上

【PDFファイル】